1989-03-22 第114回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 第2号
しかし、当時のシュルツ米国務長官がレイキャビク会談の直後のシカゴ大学での演説で、核のより少ない世界とは西側にとっては核抑止力の終わりを意味せず、航空機と巡航ミサイルを多数維持することにより、米国及びNATO諸国は依然として強力な核能力を持ち続けるだろうと述べていたように、帝国主義陣営はあくまで対ソ核優位を追求し続けています。
しかし、当時のシュルツ米国務長官がレイキャビク会談の直後のシカゴ大学での演説で、核のより少ない世界とは西側にとっては核抑止力の終わりを意味せず、航空機と巡航ミサイルを多数維持することにより、米国及びNATO諸国は依然として強力な核能力を持ち続けるだろうと述べていたように、帝国主義陣営はあくまで対ソ核優位を追求し続けています。
もしINF合意ができると、レイキャビク会談での戦略核兵器の大幅削減、第一段階は五〇%削減をやろう、あの合意に進んでいく可能性もあります。私は六月にアメリカへ行ったときに、軍縮管理局のエメリー副長官は、INFができたら戦略核兵器はもっと容易だと言いました。そういう状況のときにこの日本のあるアジアで会議一つもないというのは非常に問題だと思うのです。
そこで、ジュネーブ会談からレイキャビク会談へ、そしてゴルバチョフ書記長の提案あるいはそれに対するレーガン大統領の対応というふうなことで、つい最近の報道では、レーガン大統領はマスコミとの会見を通じて、INFの全廃問題については数カ月以内にも合意できるという、極めて明るい楽観的なお話が報道されておるわけであります。
私が申し上げたのは、レイキャビク会談におきましてレーガン、ゴルバチョフの間でそういう話が交わされておる、そういう情報を私は聞いております。 そういうわけで、シベリアの百を消そうと、そのためにもアメリカは一生懸命努力しておる。
もう一つは軍縮と平和の問題で、レイキャビク会談以降の後を受けまして米ソ関係でできるだけ早期に核兵器等を中心にする軍縮の実を上げるように、我々いわゆる西欧先進主要国が一面において結束すると同時に、ソ連と積極的な姿勢を示して、この実りある交渉へ前進しようとすることを行うということであります。
ソ連もそういう立場をとって、したがってSALTⅡであるとか、あるいは今日のレイキャビク会談であるとかという点でレベルダウンしよう、そうしてゼロまで持っていこう。レーガン大統領もそういうことを主張しておられる。そういうレベルダウンという形を言っているということは、やはり均衡と抑止を考えておるからやっておるので、この点においては米ソ同じ戦略的立場に立っておると思うのです。私もそう思います。
例の、先ほど申しましたように、レイキャビク会談でさえ、歴史の一瞬としましては米ソ首脳会談がもう核砲弾に至るまでなくすということでの合意を一応した、そうした一瞬さえあった。ただ、それがリップサービスであったかどうか、やがてSDIの問題などでそれがアメリカの方で取り下げるということになるわけでありますけれども。
○国務大臣(中曽根康弘君) 米ソのレイキャビク会談におけるいわゆる潜在的合意と言われるものを、ぜひ実のあるものにするように努力をしていただきたい、首脳会談はできるだけ早期に開催されることが望ましい、そのためには我々自由主義諸国が団結してレーガンさんを支持し激励する、その前には政策調整というものが必要であろう、特にヨーロッパ側においてはいわゆるSRINFという問題もございます、短距離のINFの問題もございます
会議録では十ページから十一ページにわたってのところでございますが、委員によりますと、「八六年のレイキャビク会談を経て、アメリカの軍部やイギリス、西ドイツの政府からは、核兵器の廃絶どころか、核兵器は平和のために必要だとする核兵器固執諭が公然と主張され始めています。」
○青島幸男君 世界じゅうの期待している目が注目している中で行われましたレイキャビク会談も、期待をはぐらかされるというような格好で決裂に至りましたけれども、あれは一方ではとても評価した見方をしている人もいるわけです。というのは、今までの首脳会談というのはどうも軍備管理交渉の域を出ないという状態だったのです。
実は私が述べておる中で、レイキャビク会談における双方の提案をとにかく軌道に乗せて、そこからでもいいから手をつけてくれと言っています。
ところが、その後の経過を見ると、八五年の米ソ首脳会談、八六年のレイキャビク会談を経て、アメリカの軍部やイギリス、西ドイツの政府からは、核兵器の廃絶どころか、核兵器は平和のために必要だとする核兵器固執論が公然と主張され始めています。
このレイキャビク会談において米ソ首脳は、戦略核兵器の五年間五〇%削減、十年間全廃や、欧州中距離核兵器の全廃、アジア中距離核兵器のそれぞれ百基への削減などの画期的な核軍縮案に合意寸前にまで達しながら、SDIをめぐる対立のために幻の合意に変わってしまいました。このことは、ほかならぬSDIこそ今日核廃絶への人類的悲願にとって最大の障害である事実を世界に明らかにしたものであります。
欧州のINFを五年間で全廃するなどの削減案そのものは、レイキャビク会談での潜在的合意と言われたものですが、大きな相違は、ゴルバチョフ新提案がINF交渉をSDI(戦略防衛構想)問題などと切り離すことで米側の主張に歩み寄った点であります。 米ソINF交渉の今後については、なお幾つかの問題がありますし、殊に日本にとっての重大問題は、ソ連アジア部にSS20など弾頭百発が残ることになっている点です。
最近の動きと申しますと、実は今申し上げましたようにグローバルな環境問題そのものというよりはむしろ世界の平和であるとか、あるいはそういった社会との相克の解決という問題に非常に熱意が入っておりまして、最近私が受けました連絡によりますと、昨年末にはキーメンパーがゴルバチョフと三時間ほど会談をいたしまして、そこでかなりレイキャビク会談の結果のゴルバチョフなりの説明を受けた、それで非常に大きな感銘を受けたという
米ソのレイキャビク会談の際に見られた軍縮を目指す世界の熱いあの願い。この会談を単なる失敗とみなさず、潜在的合意を具体化し、実現してほしいと世界が望んでいます。総理は、米ソ両国に再会談を強く要請されるべきであります。
米ソ両国の首脳は、レイキャビク会談のいわゆる潜在的合意を、今度こそ真に成果あるものとすべく早期に再び取り上げ、米ソ首脳会談を再開されんことを強く要望するものであり、我が国もこのために側面的に協力する決意であります。
米ソ両国の首脳は、レイキャビク会談のいわゆる潜在的合意を、今度こそ真に成果あるものとすべく早期に再び取り上げ、米ソ首脳会談を再開されんことを強く要望するものであり、我が国もこのために側面的に協力する決意であります。
訪日が遠ざかったんじゃないかとか、一月に政府としては希望するけれども、なかなかそれがうまく具体的な方向へ進むかどうかわからないとかいろんなことが報道されておるわけですが、これはレイキャビク会談における米ソ間の合意が文書の形とか最終的な形でもって成立をしなかったわけなんで、これが原因であろうというふうに考える人もいるかもしれない。
ですから、焦る必要はないと思うのですが、少なくとも、冒頭申し上げましたように、レイキャビク会談がああいう格好で、十分実りあるものにはあの時点ではなっていないということと、両核超大国である米ソが本当に核軍縮なり軍縮ということに真剣に取っ組んでいかないところに今問題があるわけです。
そういう背景で今回のレイキャビク会談が生まれ、核廃絶、核軍縮ということに非常な熱意を持ってきていると私たちは見ているわけです。
今度のレイキャビク会談でいいところまで話がいった。そのときに、あの会談場の中には机が足らない、だからアメリカのパール国務次官補とリンハード大佐がふろ場に行って浴槽の上に板を張って、そこで緊急に書き上げた。何を書いたか。これまでに例を見ない徹底した軍縮案を書き上げたというのだ。やろうと思ったらできるんですよ。核兵器というのは人間がつくったんだから、人間がなくすことができるんですよ。
我々は、段階的でなしに即時核兵器を廃絶することが本当に諸国民の願いにこたえる道である、こういうぐあいに考えておりますが、総理のレイキャビク会談についての御態度についてさらに私どもは検討を求めたいと思います。いかがでしょうか。
今度のレイキャビク会談というものもやはりSDIをやめさせたい、そういう考えがソ連側にあって、それで急遽あれが開かれた。つまり、SDIというものは、両方が接近して話し合いを始める一つのてこになっているというのが専門家の意見のようですね。私もそれを採択して申し上げておるわけであります。
この報道によりますと、「レイキャビク会談が行われた最も大きなテコは、やはりSDIだ。SDIはある意味で、軍縮を促進するテコになっている。」という意味の発言をされております。けれども、首脳会談の真実は、レーガン大統領がSDIに固執したことこそが戦略核兵器の全廃を含む核軍縮、核廃絶への道を当面閉ざしたことを示しているのではないでしょうか。
今や、核兵器の廃絶を真に願うならば、それを緊急最重要課題として、その実現のために奮闘することこそレイキャビク会談が残した教訓であります。 唯一の被爆国の総理大臣であるあなたは、平和、軍縮を口にし、みずからを核兵器廃絶論者だと公言してきましたが、それならば、まず日本のSDI参加決定をきっぱりと撤回すべきであります。また、今開かれている国連総会で核兵器全面禁止協定の締結を提案すべきであります。
○和田委員 このレイキャビク会談にレーガン米大統領が臨む前に、前々から参加を要請されていたSDIの研究参加の問題ですけれども、これに対して我が国も、これは九月九日でございましたか、官房長官談話でその研究参加の方向が決定されたという報道がございました。これは非常に意味のあることではないかと思っております。